画像1

画像1
道楽部屋

2016年4月9日土曜日

1年お休みします

唐突に衝撃的なタイトルなのですが、
人に言えない業務都合で5月から先約1年間、
おもちゃ病院の活動をお休みします。

昨日、モリコロおもちゃ病院のK代表に、
お持ち帰り修理完了品の受け渡しの際に事情を説明しました。

本日は岡崎おもちゃ病院の定期開院日だったので、
直接メンバーの皆さんに説明して来ました。


プロジェクトが終わったらまた復帰しますので、
それまでどちら様もご機嫌宜しゅう。


2016年4月5日火曜日

追記 キーストローク改善

前記キーボードで書き忘れたので追記。
特定の箇所の鍵盤で、ストロークが深すぎて感触が悪かったので、
鍵盤のスイッチを押すボスに厚めのテープ(カッティングシート)を貼り、
調整しました。

2枚重ね貼りで丁度いい感触になりました。
技術のメカ屋がよくやっていた技。
こんなところで活きるとは。


2016年4月4日月曜日

アイモール 5

ようやく、アイモールお持ち帰り分の最後。
現地で診ていて時間切れになったキーボードです。



最初に開けた時の写真がこれ。

黒いW型の物は堅い金属線。ハンガーか何か? どこかで修理された形跡でしょう。
鍵盤を強く押せば音が出たのでしょうか、
これをバネ代わりにして基板のたわみを抑える目的かな。
酷い処置です。ビスも何本か欠品。

まずはこの残念な線を取り外して、真の原因を追求開始です。
たくさんあるスイッチの電極の清掃は現地で終わらせています。
一旦組み立てて火入れすると、鍵盤は2、3カ所で音が出て、他は出ず。
上方の鍵盤以外のスイッチは正常です。
録音表示LEDがひしゃげているので、交換しました。
LED単体でチェックすると、電気的には正常でした。

って状況で、疑わしいのは鍵盤基板の帯コード。
手でひょいと持ち上げると、やはり切れています。


前に診たおもちゃドクター氏が、基板を強く押すことで切断部がギリギリ繋がって、
それで時々音が出たからスイッチの接触圧不足と判断して押さえを追加
したってところでしょうかね。

しょうもない線着けとらんで、ちゃんと原因調べりんね。

外して、剥いて、取り付け治しです。


最近はあまり使われていないこの線材、剥くのが難しいです。
半田づけして、ホットボンドで保定してOKです。

これでお持ち帰り5件の処置終了。


2016年4月2日土曜日

アイモール 4

桜がちょうど見ごろですね。
午前中、山里のウォーキングに行って来ました。
静かな里の春。気持ち良いそよ風。心が洗われます。

なのですが、こんないいところに第二東名が通ってしまっていました。
田園風景が台無しです。


さて、気を取り直して、残りの修理に当たります。
今日はこれ。レジ。
読み取り機が鳴らないとの御指摘。
電卓の動作は正常です。
電池が1.05Vと、かなり減っているので交換時期ですね。
液漏れする前に。

読み取り機を開けて、一目瞭然。
コードの芯線がねじ切れています。
よくぞここまで捩じったものです。
固定していないのも設計ミスなのですが。

一旦外して修整して、二度と捩じれないよう厳重に固定します。

ここまでやって、電源ON。・・・まだ駄目です。
本体側を開けて、もう片方の接続部との間を導通チェック。

なんと、3本中2本が途中のどこかで断線しています。
しょうがないので、USBケーブルの細いやつを流用して、コード交換です。
これで完治しました。

子どもはこうゆうのを引っ張ったり振り回したりするのだろうから、
こんなコードではイチコロです。

2016年4月1日金曜日

アイモール 3

つぎはこれ。
アンパンマンよみかきキッズタブレット。

良く似たのが続きます。
これはタッチパネル付きLCDの着いた高級品。
子供が踏んづけたら壊れたとの事。
壊れた んじゃ無く 壊した ですね。
そういう子供には木のおもちゃを与えるべきです。
最早おもちゃとは言えないような立派な製品なのに、
おもちゃが気の毒でなりません。


基板の見える側の部品はこれだけ。
とりあえず電源ラインとスピーカーの導通とクリスタルの発振を確認します。
DCバイアスはかかっていても、発振していません。
周波数は不明。てきとうなのに交換してもダメでした。
音出ず、LCD表示出ず、バックライト点灯せず。

LCDを外すと結構な部品点数。
立派なCOBです。
パターンが切れていそうな箇所も無し。

残念ですがこれ以上の解析は不可能と判断しました。



アイモール 2

みよしアイモールの続きです。

まずはこれ、ミッキーマウス おなまえおしゃべり。

電源入らず。
電池ボックスを開けて一目瞭然。
かなりひどい腐食。電極もグラグラです。

内部を見ると、線材が完全に腐って取れています。
この線材はもう使えません。

線材交換し、電極を掃除して固定して、仮り組で外部電源で確認。
電源は入りましたが、キーが一部しか効きません。
ケースの止め部が破損していてスイッチシートの電極を基板に圧接する
圧力が不十分のようで、手で押さえると正常に効きます。

スポンジテープを追加して接触圧を上げ、ビスは少し長い皿ビスに交換して
しっかり止めてケースの浮きを無くして、OK。

これで正常に動くようになりました。
ボリュームはレバーでスピーカー窓を開け閉めするという素晴らしいシステムです。