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道楽部屋

2015年12月26日土曜日

12/26 今年最終の定時開院

今年の最終開院です。
暖かくて年末らしさが感じられないですね。
そんな今日も粛々と開院です。

本日の来院は16名24件。
ドクターは12名で、割と余裕でした。

暇だったのと、Sドクターが身をもって経験された乾電池の
減り具合の見極め方法について、
テスターで計って1.5V近く有ったのに使ったら駄目で、
新品電池にしたらOKになった件についての、
ある程度の電流を流しながらの測定でないと意味ないね との会話から、
受付でつかっている電池専用電圧計の改造を実施しました。
並列に47Ωを入れて、約30mA流しながらの電圧を計るようにしました。
トイラジの場合はもっと桁違いの電流なので、これでもまだ足らないですが、
まずはこの電流値でスタートです。

本日の開院中に診たのは警視庁の白バイ。
担当のiドクターが苦戦していたので応援しました。

LEDのチェック方法についてのアドバイスを行い、結果はOK。
バラシて中身の確認ですが、分解が大変なようでした。
COBの載った小さな基板が有り、最初に診た時は気づきませんでしたが、
線材の接続部が1カ所パターンが切れて剥離して浮き上がっているのを発見。
いじくりまわしているうちに力がかかって、微小なパターン切れが大きくはがれて、
見えるようになったのでしょう。ラッキーでした。
ソルダーレジストを剥して 線材の芯線を少し伸ばして直接半田づけ。
これで無事治りました。
ラッキーでは有りましたが、分解しにくい物を粘ってここまでバラした事で、
この結果が得られた訳で、iドクターの粘り勝ちです。
お疲レスキュー。

私は今日受付分のお持ち帰りは無し!
2年ちょっとやってきて、2・3回しかない事です。
前回のセミデラコン童夢のオーナーが見えたので、
もう少し診させてほしい件を御了解頂き、持ち帰りました。
じっくり診てちゃんと動くようにしようと思います。
オーナーは市外からお見えとの事で、それもおもちゃ病院の有る市から。
わざわざ岡崎おもちゃ病院まで足をお運び頂いている、
そのご期待にぜひ応えたいところです。



2015年12月22日火曜日

その3

セミデラコン童夢は、その後IC周辺部品で劣化・故障しそうな
電解コン、トランジスタ、ダイオードを1点ずつ外してチェック。
それでも原因を特定出来ず、これ以上の解析を断念しました。

残念ですが時間も限られているし、時間かけりゃいいってもんでも無いし。
気を取り直して、次のPS2に着手です。


さっそく分解に取り掛かります。
おもちゃと違ってサービス性まできちんと考慮して設計してあるので、
スムーズに基板にアクセス可能です。


燦然と輝くEEとGS。美しい基板です。
って感傷に浸っている場合でも無く、目視チェック開始。


アナログRGB出力端子の半田にクラックが有りました。
でも保持端子なので信号には無関係です。
ただ、この箇所に強い外力がかかった事は間違いないので、
信号端子も半田づけを修整しました。

基板開き状態での通電は専用の治具が必要なので、
オシロで信号を追いかけるのは無理。
個人レベルで出来るのはこの辺までです。

再組立て 火入れ やはり画像は出ません。
これまた残念ですが、修理は断念。

悔しい結果が続きますね。
次がんばりましょう。
地道なボランティア活動はまだまだ続きます。




2015年12月18日金曜日

その2

童夢!

押入れに眠っていた物を引っ張り出したもののアンテナは無し。
とりあえず電池を入れたが動かない ってとこのようです。

送信機のロッドアンテナをネジの合うやつを見つけて取り付け。
 受信側のアンテナは銅線で仮処置しておきます。
本物は多分ピアノ線 のような堅い線材と思いますが、
外から交換出来るので、これは部品が見つかったらオーナーにお任せ。

フロントバンパーの保持部の破損を瞬着で補修。

モーターは回るのですがタイヤが回らないのは、ピニオンのずれ。
これは六角レンチで簡単に補修出来ます。

火入れして動作確認すると、ステアリングは正常に動きますが、
スロットル操作に対するモーターの反応がおかしい。
スペアナ&オシロでの確認で、送信機からの信号は正常です。

ちゃんとしたプロポ動作のこのモデル。
PWM信号がやっと確認出来ました。
3本パルスの真ん中が基準のようで、前側パルスとの時間差がステアリングで、
後ろ側パルスとの時間差がスロットルです。

回路はレトロなディスクリート部品構成。

IC化されているので、ランクルよりは解析し易いですね。
左の黒い部品がサーボモーターです。
写真の下半部がモーター、上がギヤ部でポテンショメーターの信号線が出ています。
初期のサーボってこんなにデカかったんですね。びっくりです。
基板右側部が受信回路。ICはサーボ制御用の専用ICが使われています。

スロットル側のICで制御信号が、入力はOKなのに出力が出ていません。
ステアリング側ICと入れ替えてやると、症状が移行します。
という事で、このICは死んでいます。SN76604Nだったか。
中華通販でないと入手出来ないようです。

然しまだモーターの動作おかしい。
Hブリッジのトランジスタは、基板から外して確認してOK。
手ごわい患者ですね。
今日はここまでにしておきます。





入院治療状況 その1

私の出番の仕事の案件が2件。
新作ゲームのモンスターハンタークロスも進めたい。
入院患者は5件。
             ・・・ 大丈夫か? 俺

ってな訳で、立ち往生しててもしょうがないので、
淡々と、出来るとこから手を付けて行こまいかのん。

まず、3DS。
アナログパッドの部品待ちで、オーナー様には空振り来院させちゃいましたが、
今週部品が到着しましたので、早速取り付けました。

次はアンパンマンのおしゃべり絵本で、ペンの故障が2本です。 
1本は電源入らず。
 黒い線材(電源のマイナス側)が挟み込まれて、基板が浮き上がっていて、
スイッチつまみが空振りしていました。
線材処理&スイッチ上面にスペーサー追加で押さえる事でOKです。


 もう1本は読み取らず。
カメラ回路の16MHzクロック発振が止まっていました。
水晶発振子を交換する前に念のために顕微鏡チェックし、
撮像素子の半田クラックを発見。
ここの半田修整でクロック発振も復活し、読み取り動作もOKになりました。

と、順調に3件処理完了ですが、問題は残りの2件。
セミデラコンとPS2です。

まず今日はセミデラコンに着手。

長くなるので、続きはその2へ。

2015年12月12日土曜日

定期開院 12/12

師走に入り世の中全般色々とせわしなくなってきています。
年末進行というやつ。
そんな今日も淡々と定期開院です。

開院早々、続々と来院客が。一方受け入れのドクターはいつもより少な目です。
11人で47件。かなりの数が入院になりました。

私が開院中に診たのは、またまたニッコーセミデラコン。
前回と同オーナーのサンドイーグルというオフロード車です。
ランクルは残念ながら不安定な動作を収められませんでした。
それに比べこれはだいぶ安定しています。
破損したアンテナの交換と、受信基板のトリム調整でOKレベルに到達。
基板がかなり改良されていますね。
HブリッジのTrにはちゃんと放熱板が装着されています。

もう1件、動く縫いぐるみ犬、緊急案件。
緊急すぎて写真撮る暇が有りませんでした。
リードの持ち手にタクトスイッチが仕組まれていて、
犬の動作を切り替えるというおもちゃです。
犬側のコネクタ部で断線していました。

お持ち帰りは
1、PS2 なつかしいけど辛い思い出しかない機種。ビデオ出力が出ないという症状。
2、トイラジ童夢 セミデラコンと同オーナーです。レトロなのいっぱい持ってそう。
3、あんぱんまんのことばずかん。 何故か喋るペンが2本。

やらなきゃいけない事、やりたい事、色々忙しくて茶運び人形が1か月ストップ中。
新年会に間に合うのか ?

  




2015年12月11日金曜日

RFチェッカー実験開始

RFチェッカーの実験にとりかかった。

まずはブレッドボードで、ショットキーDだと近接させるだけで
ラジケータが元気に振れる。

ごみDでも錫メッキ線を送信機のアンテナに接触させるとよく振れるので、
とりあえずジャノメ基板に組んでみた。

27MHzはOK。40MHzは送信機が無いので未確認。
2.4GHzでは振れない。

検波デバイスの選定にとりかかろう。



2015年12月9日水曜日

入院治療の状況

入院治療中の2件。

3DSLLはスライドパッドを発注し、出荷メールは来たが・・・
中華インフラなので未だ来ていません。
今週末の開院には間に合わないっぽいです。

トイラジのランクルは絶賛修理中。
製品名は ニッコーのセミデラコン でした。恐らくは40年モノ。

不安定ながらも動いているだけで感動ものです。
送信機出力電波をスペアナで確認。周波数は安定しています。

受信基板。4IC、13Tr
ICはモータードライバが2個、D-FFが1個、不明1個。
半固定VRが6個。サーボモーターのトリム設定のようです。

パターン面側の直付け配線。
危険な箇所は有りますが、断線・短絡などは無い模様。

チャタリングのような不安定な動作が続いています。
ステアリング・スロットル両方ともに発生しているので、共通回路に起因しているか。
難易度G級! に怯み中。

2015年12月5日土曜日

小原おもちゃ病院 12月

小原交流館での12月の定期開院です。
平日の為か依頼者は無し。ボランティアは常に地道な活動です。

毎月欠かさず続けて行き、
他所では治せないような重症患者も余裕で治療して行けば、
そのうち口コミで集まるようになるでしょう。
難しそうな故障の時は、観光ついでに小原に持って行こうと。

この日診たのは、母体のモリコロおもちゃ病院の入院患者。
トイラジとfijitです。

まずトイラジ。単三8本で動くデカい車体です。
離れると動かない&送信機から煙が出た! との指摘。


受けたおもちゃ病院で先に診断したドクターのメモに、
【終段トランジスタが壊れた?】と書かれています。
終段などという用語を使う人は、それなりに解っている人っぽいですね。

まず電池の電圧を確認。8本とも0.6Vぐらい。ダメダメですね。
受付け時の電圧チェックをお奨めしました。
元気な電池を入れて症状を確認。確かに50cmぐらい離すと操縦不能。
受信アンテナが欠損かと確認の為ボディを外します。
画像の白いビニル電線が受信アンテナでした。これはまあオッケーです。

次に送信機の確認。



基板を外して部品面を見ると、すぐに判明。
メモの通り送信出力増幅Tr(中央左側)が焼損しています。
内部の異常発熱で膨張・破裂した跡がクレーター状になっています。
樹脂が燃えるのと周辺のフラックスが蒸発するのとで、
煙も出ますし嫌な臭いも発散します。

送信チップは定番のTX-2B。
その場で検索した仕様書の推奨回路図には、2SC1959との記述が有ったので、
モリコロおもちゃ病院の代表に、購入可能そうなお店等の情報と共に伝えました。
今確認すると、2SC945との記述も有ります。
チップTrなので、交換スキルの有るドクターが居ない可能性が高いので、
その時は再度依頼を受ける事にしました。

もう1件のfijit。去年ぐらいに出た、ファービーの親戚みたいなのですかね。
バラシた状態で引き継ぎました。けっこう高密度実装です。
上のトイラジもチップTr使ってたし、おもちゃの基板の面実装化も、
30年かかってようやく進み出して来ているようですね。

何かの拍子に一度しゃべったそうですが、現状うんともすんとも言わず。
電源ラインの電界コンデンサがイモハンでしたが、症状には無関係でした。
ポケットオシロでチェックして、クロックが発振していません。
時間も無くなったので、預かって来ました。
難しそうですが、水晶発振子交換とか、他にまだやれる事は有るので、
あきらめずに治療を進めます。

2015年12月1日火曜日

RFチェッカー

作業部屋でラジケータ発掘。
トランシーバー用のS&RFメーターでした。

30年ほど前、ARDFと言ってアマチュア無線のFOXハンティングとオリエンテーリングを
組み合わせた競技をやっていて、それ専用の受信機を自作して参戦していました。
欲しがるライバル達に惜しみなく供給する為に調達していた部品。
ミズホ通信機の社長に頼んで分けて貰った物(もちろん有償で)。
多分同社のトランシーバーキットのピコシリーズ用の部品。

受信基板も自分で設計、製作。ちゃんとサンハヤトのエッチング道具でパターン化。
受信とPLLのチップはモトローラ。
サンヨーも面白いICを出していて、3.5MHz用受信機に使いました。
アンテナと一体化するケースも図面起こしてタカチ(株)に発注。
組み付けるアンテナの開発は今でも本職です。

確か40個発注してラジケータが26個残っているので、出荷は14個。トホホですね。

そんな事より、RFチェッカーの回路図。
超簡単です。
 
DはVfの小さいショットキーがいいんだけど、配るほど無いかも。
ゴミダイオードで使えないか実験しよう。
Cはセラコンで入力側は1桁pF 、ラジケータ側は1000pFで多分桶。

スマホアプリのSDR+USBワンセグドングルは受信周波数範囲が、
約20MHz~約1700MHzなので、最近増えている2400MHz帯のトイラジの、
不具合原因切り分けには使えません。

このRFチェッカーで2400MHzの送信電波の確認が出来れば解決です。